どうも、りょうです。
初めて調剤薬局で働くとなったときにどんな知識を付けたらよいのか?
また、どのように勉強すればよいのか気になりますよね。
今回は、調剤薬局の現役薬剤師である私が、こういうことを知っておけば役に立つという知識やおすすめの書籍の紹介などをまとめてみました。
この記事では以下のことがわかります。
- 調剤薬局での主な業務
- 勉強におすすめな書籍やサイト
- 仕事が始まってからの学び方
少しでも参考になれば幸いです。
もくじ
薬剤師の業務とおすすめ書籍
調剤薬局での薬剤師の業務は多岐にわたります。
その中でも中心となる業務は処方箋による薬の調剤と服薬指導になります。
ここでは、業務を細分化して詳しく見ていくことと共に、おすすめ書籍を紹介します。
処方監査・ピッキング
処方箋に書かれている薬がどのような薬なのか、また正しい用量・用法で処方されているかを確認する作業が処方監査になります。
監査で正しいと判断した場合に、薬を集めるピッキングの作業になります。
ここで必要になる知識として、処方監査の説明で書いた通り、何の薬なのかと用法・用量が正しいのかを判断できることです。
これは薬を触れていくことによる慣れもありますが、きっちり勉強しておくことで対応することも可能になります。
おすすめは今日の治療薬と治療薬マニュアルです。
今日の治療薬は、必要な情報がきっちりまとめられてるので気になる時にすぐに調べられて見やすいです。
一方の治療薬マニュアルは、知っておいたほうが良い知識がびっしり詰まってます。
これは好き嫌いがわかれるので自分に合ったものを選ぶのがおすすめです。
また、添付文書を見て勉強することもお勧めです。
インターネット上でPMDAのサイトにて添付文書が閲覧できますし、薬知恵というアプリもお勧めですよ。
監査
正しい薬がピッキングされているか、他に飲まれている薬と併用しても問題ないか、また医療事務さんが入力した調剤報酬に間違えがないか確認する作業が監査です。
併用薬や飲食物との飲み合わせ等については先ほどの「処方監査・ピッキング」での勉強で網羅できます。
ここでの問題点は調剤報酬がきちんととれているか確認することです。
多くとりすぎていた場合やとっていなかった場合には、患者さんにも迷惑が掛かってしまうのできっちり確認することが重要です。
おすすめ書籍は、保険調剤Q&A 令和2年版 (調剤報酬点数のポイント)です。
ただし、2年に一度改定されるのでインターネット等で常に情報はアップデートしていかなければなりません。
また2年おきにこの書籍も発売されますが、毎回は買わずともその後はネットでも確認できると思います。
ファルマスタッフで転職をすると、薬局で働くときに便利な冊子をもらえますのでそれを活用するのもお勧めですよ。
服薬指導
実際に患者さんにおくすりの説明を行うのが服薬指導です。
薬の効能効果・服用方法の説明はもちろん、患者さんが現在抱えている疑問や不安にも対応する必要があります。
薬剤師のコミュニケーション能力が試される場所ですね。
また、勉強してきた知識を発揮する場面でもあります。
おすすめ書籍は、薬効別 服薬指導マニュアル 第9版や薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100です。
薬歴
最後に、今回の処方に対する説明した内容や今後の確認事項など薬歴に記載をしていきます。
初めての場合はきっちりと要点を抑えつつ簡潔に書くことが重要だと私は考えています。
おすすめ書籍は、誰も教えてくれなかった実践薬歴です。
まとめ
- 薬剤師の業務の基本は、調剤と服薬指導。
- 業務に対応した書籍も多く発売しており学習には最適。
- 特におすすめは治療薬マニュアルで薬剤師なら持っておいて損はない。
動画による勉強
書籍以外にもおすすめの勉強法としてはe-lerningです。
様々なジャンルの項目を動画形式で学習することが可能です。
動画を視聴することで認定薬剤師の資格単位も獲得できますのでぜひ活用してみてください。
それではいくつかサイトがありますのでご紹介します。
MPラーニング
日本薬剤師研修センターの認可されたe-lerningです。
そのため、認定薬剤師の資格単位も一緒に取得可能です。
色々なジャンルの動画あるのでお勧めです。
JPラーニング
薬剤師国家試験の対策を行う予備校である薬学ゼミナールの生涯学習教材がこちらのJPラーニングになります。
テキストとドリルで無理なく学習が可能です。
メディカルナレッジ
こちらでも認定薬剤師の資格単位を取得可能です。
色々なジャンルの動画あるのでお勧めです。
仕事中にできる勉強法
いざ、働きだして感じるのはやはり薬の名前がわからないことだと思います。
そのため、まずは薬の名前を理解することが重要です。
なぜなら先発品やジェネリック医薬品ととても多くの薬が存在し処方が出ている薬については覚えておかないといけないからです。
業務内では、ピッキングに積極的に参加し、薬の名前を覚えることに努めます。
そして、添付文書を確認し、用法や効能も理解します。
さらに同効薬も確認します。
このように、関連のあることをつなげていくことでどんどん勉強を発展させていくと覚えられることも増えていくと思います。
また、患者さんや他の薬剤師に聞かれた自分ではわからない質問もどんどんとメモをとって溜めていき、時間のある時につぶしていくと気づけばいろんなことを知っている状態になっていると思いますよ。
はじめは何もわからないのは当然なので、本や他の薬剤師などいろんなものを駆使して勉強していくことが大事です。
おすすめ書籍・e-lerningまとめ
おすすめ書籍やe-lerningまとめておきます。
今日の治療薬
治療薬マニュアル
保険調剤Q&A 調剤報酬点数のポイント
薬効別服薬指導マニュアル
薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100
誰も教えてくれなかった実践薬歴
MPラーニング
JPラーニング
メディカルナレッジ
薬の勉強まとめ
今回は初めて調剤薬局で働く場合の勉強について書いてみました。
今回紹介した書籍などは値段が高いものもあるので、一点だけでも買ってみて自分の知識の一部にしていただければと思います。
また、書籍の知識だけでは薬剤師の仕事は務まりません。
患者さんの考えもしなかった質問も自分の知識の糧になります。
そういった基礎をつくるためにもぜひ参考にしてみてください。
お互い、信頼される薬剤師として頑張りましょう!。